鬼滅の刃、まだまだ人気おとろえず。
そこで今回は鬼滅の刃に似た漫画をご紹介。
まずは鬼滅の刃ってどんな漫画? という所から。
鬼滅の刃
鬼滅の刃とは。吾峠呼世晴が週刊少年ジャンプ(集英社)で2016年11号~2020年24号まで連載した少年漫画。単にキメツと読んだりもする。
どんなお話?
舞台は大正時代の日本。主人公の少年は炭を売って生計をたてていました。ある日、妹が鬼になってしまい、元に戻すために戦いに出ます。
という和風の剣戟奇譚。
日本中で大ヒットし、コミックス(全23巻)単体の売上だけで1億5000万部突破。
2020年に劇場版『無限列車編』が公開されて興行収入は403.2億円、日本歴代興行収入第1位となる。
主人公が鬼たちと闘う姿を描いたこの漫画。
似ている漫画があります。それは約28年前に漫画界の巨匠によって描かれていました。
蒼の封印
一部では鬼滅の刃に似ているともいわれる『蒼の封印』。
そこでどんな内容なのかを紹介。
物語の概要
銀行の支店長をつとめる父親の都合で転校した高校生の蒼子(そうこ)。だが転校初日からおかしなことばかりが起こる。気分が悪くなったり、不良に襲われたり、襲った相手が突然けむりのように消えてしまったり…。
そして蒼子の前に現れた『白虎』を名乗る男。彼は蒼子を鬼と呼び、行方不明になった人々を蒼子が食べたと言い放った。そして鬼を殺すのが自分の役目だとも…。
それまでふつうの女子高生として生きてきた蒼子は「わたしは鬼なんかじゃない!」と逃げ出すが…。
男は蒼子を追い詰め、鬼を狩るための能力で狩ろうとする。
蒼の封印は鬼門を統べる蒼家の長『蒼龍』である蒼子と、鬼門を滅ぼす宿命を負った西家の長『白虎』の狩るか狩られるかの戦い。
ホラーサスペンスの色が強い
蒼の封印はホラーサスペンス。
人を喰らう鬼と、それに対抗する人間の闘争を描いた漫画です。鬼が生きたまま人間をむさぼり食うなど、かなり残虐なシーンがあるので苦手な方は閲覧注意。
篠原千絵の名作
描いたのは少女漫画界の巨匠・篠原千絵。
少女漫画といってもこの方はふつうの学園ものや恋愛のみの話は書かない。
恐怖と愛憎のメーカー。
怖い話とドロドロな恋愛を描かせたら右に出るものなし。
蒼の封印は雑誌「少女コミック」(当時の読者たちは略して少コミと呼んでいた。それが後にそのまま雑誌名Sho-Ⅽomiと改変された)で約三年間連載。
1991年21号~1994年21号まで。
蒼の封印の内容について引き続き説明します。ネタバレ中につき閲覧注意!
登場人物
桐生蒼子(きりゅうそうこ)
物語の主人公。美貌の女子高生で引っ越ししてきたばかり。部屋の片づけもそこそこに新しい学校に行き、そこで香椎という不良少年に目をつけられる。保健室にひっぱりこまれて乱暴されかけるが、意識を失い、次に目がさめると香椎は忽然と姿を消していた…。
西園寺彬(さいおんじあきら)
翌日、蒼子の前に香椎として現れた全くの別人。容姿に難ありな香椎とは真逆のイケメン。学校中が彼を香椎だと思いこんでいて蒼子にはわけがわからない。前日自分を襲った男とは明らかに違う…。その正体は大企業西園寺家の若社長19歳。西園寺家は裏では西家として長年『鬼』を警戒し続けてきた。鬼を狩る一族、西家。その長である西園寺彬は『白虎』とよばれ、鬼を殺す能力を持っていた。鬼とは蒼子のこと。
鬼門VS人間の物語
蒼子は鬼であり、鬼門の女王なのだという。香椎も蒼子が食べてしまったのだという彬。蒼子は覚えておらず全力で否定するが、彬はかまわず蒼子を殺そうとする。
彬から逃げるうちに能力が開花していく蒼子。
- 人間の精気を吸い取る
- ビルの屋上から飛び降りても平気
- 銃で撃たれても死なない
最強の鬼『蒼龍』を殺すために西家の手勢も加わり、人間が総出で攻撃するも、蒼子は強靭な身体能力で逃げおおせる。
『蒼龍』と『白虎』の許されざる恋
物語の中で蒼龍はこういわれる。
「蒼龍は美しい鬼なのだそうだ。見たものは男も女も魅せられ、恍惚のうちに生命もこころも奪われるのだ」と。
その言葉通り、最初は執拗に蒼龍の命を狙っていた彬だが、しだいにその美貌のとりこになっていく。鬼とは思えぬほど優しい性格の少女が悪い存在だとは思えなくなり、はては西家をはなれて蒼子とふたりで鬼の謎を解明する旅に出る始末。まさしくミイラ取りがミイラになった形。
同じ鬼の漫画
今回は鬼滅の刃と、似ている漫画『蒼の封印』を紹介しました。ちょっと気になる、読んでみたいなあという場合には試し読みが無料でできますのでどうぞ。